お墓の豆知識

どんな費用が掛かりますか?

手続きのうち、3.魂抜き・遺骨取り出し・閉眼供養、4.墓地・墓石の解体・撤去・処分・移転、については一定の費用が掛かります。

 

3.魂抜き・遺骨取り出し・閉眼供養について、お墓を撤去し、遺骨を取り出す前に、お墓の閉眼供養を行います。

手を合わせる対象だったお墓から魂を抜くことで、ただの石に戻すための供養です。

このときに渡すのがお布施です。それぞれのお寺との関係性などにもよりますが、数万円程度といわれています。

また、新しいお墓に遺骨を入れる場合にもお布施が必要になります。

 

4.墓地・墓石の解体・撤去・処分・移転について、お墓を撤去して更地に戻す費用が必要となります。

概ね、1㎡あたり10万円程度を見込んでおきましょう。

お墓の立地や状況によっては追加費用が発生することもありますので、石材店へ相談してください。

なお、檀家としてお寺にお墓を管理してもらっていた場合、お墓の撤去とともに檀家を抜ける(離檀する)ことが多いです。

このときに「今までお世話になりました」という意味でお寺に支払うお金が離檀料です。お寺の格によりますが、数万円から、場合によっては数十万円というところもあります。最近のお寺では檀家も減って、お寺の維持が困難になっている場合もあり、トラブルに発展する場合もあります。

ただし、離檀料には法的な根拠はなく、慣習として行われているに過ぎません。

また、移転する際は、既存のお墓から取り出した遺骨を納めるための、新しいお墓をつくる費用が必要です。

墓石を購入して新しく個人のお墓を作るのか、永代供養墓にするのか、納骨堂に遺骨を納めるのか、樹木葬を選ぶのかなどでコストは大幅に異なります。

 

その他、手続きの費用も必要です。

自治体や管理者によっては発行時に数百円から1,000円程度の手数料が発生します。

あらかじめ問い合わせて確認しておきましょう。

また、墓地は「使用料」契約となっており、更地に戻したからといって、その権利を売買できるものではありません。

また、解体・撤去した石塔類は再利用ができないため、原則として処分費用が発生します。

また、移転や永代供養への変更をされる場合はその費用も掛かります。

「無料」「格安」をうたう悪質な墓じまい代行業者がいるようですが、一定の費用は必要ですので、十分な注意が必要です。